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静かなオフィスや図書館、エレベーターの中などで、歩くたびに「キュッキュッ」「ギュッギュッ」とスニーカーから音が鳴ってしまい、恥ずかしい思いをしたことはありませんか?
周囲の視線が自分の足元に集まっているような気がして、気まずくて歩き方までぎこちなくなってしまう…そんな経験は誰にでもあるものです。
「まだ新しいのに故障なの?」「安物だから?」と不安になるかもしれませんが、実はスニーカーの音鳴り(異音)の多くは、故障ではなく構造上の摩擦や空気の抜け道が原因で起こります。
つまり、正しい知識とちょっとした工夫があれば、特別な道具を使わなくても解決できるケースが大半なのです。
この記事では、不快なスニーカーの音鳴りの原因を「音の種類」から特定し、今すぐ出先でできる応急処置から、家にある日用品や100均グッズを使った本格的な対策までを網羅的に解説します。
ナイキやニューバランスなど、特定ブランドで起こりやすい現象についても触れていますので、あなたのスニーカーに当てはまるかチェックしてみてください。
お気に入りのスニーカーを静かに快適に履き続けるためのテクニックをマスターして、あの気まずい音から解放されましょう。
歩くたびにスニーカーから音がする原因は?音の種類で診断
スニーカーから鳴る音にはいくつかの種類があり、その音のニュアンスによって原因や発生場所がある程度特定できます。
まずはあなたの靴がどんな音を立てているか、耳をすませて確認してみましょう。原因がわかれば、無駄な対策をせずに済みます。
| 音の種類 | 主な原因 | 発生しやすい場所 |
|---|---|---|
| キュッキュッ/ギュッギュッ | 摩擦(ゴム、インソール) | 靴底、中敷きの裏、タン(ベロ) |
| ブシュッ/プシュッ | 空気の漏れ、エア抜け | ソール内部、エアユニット |
| パキパキ/ペキペキ | 接着剥がれ、劣化 | ソールとアッパーの継ぎ目 |
| ベチャッ/グチュッ | 水分、加水分解 | 靴底の溝、ミッドソール内部 |
「キュッキュッ」という高い音は摩擦が原因

最も一般的なのが、この「キュッキュッ」という高く擦れるような音です。
これは、スニーカーのパーツ同士が擦れ合っている合図です。
主な発生源は、インソール(中敷き)とミッドソール(靴底の内側)の隙間です。歩行時には体重がかかってインソールがわずかにズレ動きますが、このとき素材同士の摩擦が大きいと音が発生します。
また、シュータン(ベロ)と呼ばれる甲の部分が、内側のライニング素材と擦れて鳴ることもあります。湿気が高い日や、汗をかいて靴内部が蒸れているときに発生しやすくなるのも特徴です。
新品のスニーカーでも、素材がまだ馴染んでおらず硬いために強い摩擦が起き、この音が鳴ることがよくあります。
「ブシュッ」「プシュッ」という空気音は加水分解?
歩くたびに空気が抜けるような「ブシュッ」「シュッ」という音がする場合、ソール内部の構造に異変が起きている可能性があります。
多くのハイテクスニーカーは、クッション性を高めるためにソール内部に空洞やエアバッグを設けています。しかし、経年劣化によって接着剤が弱まったり、素材自体が劣化(加水分解)して内部に細かい亀裂が入ったりすると、そこから空気が漏れて音が出ることがあります。
特にポリウレタン素材を使用しているスニーカーは、湿気によって数年で加水分解を起こしやすいため注意が必要です。
また、単にインソールと底の間に溜まった空気が、歩くたびに押し出されて鳴っているだけのケースもあります。この場合は深刻な故障ではありません。
「パキパキ」という異音は接着剥がれのサイン
硬い乾いた音で「パキパキ」「ミシミシ」と鳴る場合は、ソールとアッパー(甲被)を貼り合わせている接着剤が剥がれかけている可能性があります。
外見上はくっついているように見えても、内部で剥離が進んでいると、歩行時の屈曲に合わせてパーツ同士が離れたりぶつかったりして音を出します。
この音を放置して履き続けると、ある日突然ソールがベロンと剥がれてしまう危険があります。非常に危険なサインなので、早めの修理や買い替えの検討が必要です。
雨の日だけ鳴るときは靴底と路面の相性
晴れの日は無音なのに、雨の日や雨上がりのコンビニに入ったときだけ「キュッキュッ」と盛大に音が鳴ることがあります。
これは靴の故障ではなく、靴底(アウトソール)のゴム素材と、濡れた床面との摩擦係数が変化したために起こる現象です。
特にグリップ力の高いバスケットシューズや、スタッドレスタイヤのような柔らかいゴムを使ったスニーカーで顕著です。
バスケットボールの試合で選手が止まるときに鳴るスキール音と同じ原理で、むしろ「グリップがしっかり効いている証拠」とも言えますが、静かな場所では気まずいものです。
この場合は、靴底の水分をしっかり拭き取ることで一時的に音を消すことができます。
出先やオフィスで今すぐできる応急処置
「今まさに音が鳴って困っている」「これから会議室に入らなきゃいけないのに!」という緊急事態に役立つ、道具をほとんど使わない応急処置を紹介します。
効果は一時的ですが、その場を凌ぐには十分です。
ハンドクリームやリップクリームを塗る

摩擦音の発生源が「シュータン(ベロ)」や「かかと周り」である場合、ハンドクリームやリップクリームを薄く塗ることで潤滑油の代わりになり、劇的に音が止まることがあります。
- 指先にほんの少しクリームを取る
- シュータンの端や、足と擦れる内側の部分に薄く塗り込む
- 塗りすぎるとシミになるので注意
特に革製や合皮製のスニーカーで有効です。インソールの裏側に塗るという荒技もありますが、ベタつくので最終手段にしましょう。
紙(ティッシュ)を一枚挟んでみる
インソール(中敷き)の下から音がしている場合、インソールを一回取り外し、その下にティッシュペーパーや少し厚手の紙を1枚敷いてからインソールを戻してみてください。
紙が緩衝材となり、インソールと底の直接的な摩擦を防いでくれます。
ティッシュは汗を吸うとボロボロになりやすいので、可能であればキッチンペーパーやコピー用紙の方が長持ちします。見えない部分なので、レシートの裏でも構いません。
隙間が埋まることで靴の中の遊び(ズレ)が減り、摩擦自体が起こりにくくなる効果もあります。
靴紐の締め具合を調整する
足と靴のフィット感が悪く、歩くたびに靴の中で足が動いてしまっていることが摩擦音の原因になることも多いです。
特に新品の靴で起こりやすいのですが、靴紐(シューレース)の締め具合が適切でないため、余計な動きが生じています。
一度靴紐をすべてほどき、つま先側からしっかり締め直してみてください。
特に足首周りをしっかりホールドするように結ぶことで、無駄な摩擦が減り、音が止まることがあります。
逆に、きつく締めすぎてパーツ同士が圧迫され、軋み音が出ている場合は、少し緩めることで解消することもあります。両方試してみる価値があります。
家にあるものや100均グッズで音を消す方法
根本的に音を解決したいなら、自宅でじっくり対策を行いましょう。
高価な修理キットを買わなくても、家にある日用品や100円ショップで手に入るアイテムで十分に対応できます。
ベビーパウダーをインソールの下にかける

裏技として最も有名で、かつ効果が高いのが「ベビーパウダー」です。
インソールと靴底の摩擦を減らすために、パウダーを潤滑剤として使います。
- スニーカーのインソール(中敷き)を取り外す
- 靴の中にベビーパウダーを小さじ半〜1杯程度振りかける
- 靴を傾けて、パウダーを全体に行き渡らせる
- 余分な粉をゴミ箱に捨てる
- インソールを元に戻す
これでインソール裏の摩擦が驚くほどなくなります。ベビーパウダーの粒子が細かい隙間に入り込み、キュッキュッという音の発生源を断ち切ってくれます。
ベビーパウダーがない場合は、コーンスターチや片栗粉でも代用可能ですが、湿気を吸うとダマになりやすいため、専用のフットパウダーやベビーパウダーがおすすめです。
100均に売っているベビーパウダーで十分な効果があります。入れすぎると靴を脱いだ時に靴下が白くなってしまうので、量は調整してください。
防水スプレーやシリコンスプレーを活用する
スニーカーのタン(ベロ)やアッパーの継ぎ目から音がする場合、防水スプレーをかけることで摩擦を軽減できます。
防水スプレーにはシリコンやフッ素が含まれており、これが表面をコーティングして滑りを良くする効果があるのです。
また、ホームセンターなどで売っている「シリコンスプレー(潤滑剤)」も有効です。
ただし、シリコンスプレーはゴムやプラスチックを劣化させる成分が入っているものもあるため、「無溶剤」タイプを選ぶか、靴専用のものを使用してください。
アウトソール(靴底)にかけてしまうと、滑りやすくなって転倒の危険があるため、絶対に靴底にはかけないように注意しましょう。
防水スプレーのかけすぎは、寿命を縮める原因にもなります。
効果的な使い方や頻度については、以下の記事も参考にしてください。

中敷き(インソール)を交換する
元々入っているインソールが薄ペラだったり、素材が靴底と相性が悪かったりすると、どうしても音が鳴り止まないことがあります。
そんなときは、思い切ってインソールを交換してしまうのが手っ取り早い解決策です。
100円ショップには多種多様な高機能インソールが売られています。
表面が布製のものや、裏面に滑り止め加工が施されているものを選ぶと、摩擦音が劇的に改善します。
サイズが大きい場合はハサミでカットして調整できるので、自分のスニーカーに合わせてカスタマイズしましょう。
また、インソールを変えることでクッション性が向上し、歩きやすくなるという副次的なメリットもあります。
靴底を軽くヤスリがけして摩擦を変える
新品のゴム溝が床にへばりついて「キュッキュッ」と鳴る場合や、逆に靴底がツルツルになりすぎて鳴る場合は、靴底の表面状態を変えることで音が消えることがあります。
目の細かいサンドペーパー(紙やすり・400番〜600番程度)で、靴底のゴム部分を軽く擦ってみてください。
ゴムの表面の微細な凹凸を整えたり、逆に少し粗くしたりすることで、床との吸着具合が変わり、音が鳴りにくくなります。
ただし、削りすぎるとグリップ力が落ちたり、ソールが減ってしまったりするので、あくまで「表面を撫でる程度」に留めておくのがポイントです。
それでも直らない場合の本格修理と買い替え基準
ここまでの対策を試しても音が鳴り止まない場合、原因はもっと深い部分、つまり靴の構造的な破損や劣化にある可能性が高いです。
スニーカー修理のプロに相談する(料金相場)
お気に入りの限定モデルや、高価なスニーカーであれば、プロの修理業者(リペアショップ)に相談することをおすすめします。
ミスターミニットなどの一般的な修理店でも対応してくれる場合がありますが、スニーカー専門の修理業者の方がノウハウが豊富です。
「リグルー(再接着)」と呼ばれるソールの貼り直しは、一般的に3,000円〜6,000円程度が相場です。
ソール内部の空気漏れや加水分解の修理となると、「オールソール(靴底全体の交換)」が必要になることが多く、その場合は8,000円〜15,000円ほどかかることもあります。
加水分解が進んでいるなら寿命の可能性

ソールを押したときに弾力がなく、指の跡がそのまま残ったり、表面がボロボロと崩れてきたりする場合は「加水分解」による寿命です。
これはポリウレタン素材が空気中の水分と反応して分解してしまう現象で、どんなに大切に保管していても避けられない経年劣化です。
加水分解が始まって音が出ている場合、修理してもすぐに別の場所が崩れてくるため、基本的には寿命と判断して諦めるのが賢明です。
歩行中にソールが完全に剥がれて転倒するリスクもあるため、無理に履き続けるのはやめましょう。
「リペア」と「買い替え」どちらがお得?
修理に出すか、新しい靴を買うか迷ったときは、以下の基準で判断すると良いでしょう。
| 修理(リペア)推奨 | 買い替え推奨 |
|---|---|
| 購入価格が2万円以上の高級モデル | 購入価格が1万円以下の日常モデル |
| 限定品でもう手に入らない | いつでも同じものが買える |
| アッパー(甲)の状態がまだ綺麗 | アッパーも擦り切れている |
| 思い出の品で愛着がある | 機能性重視で履き潰す予定 |
一般的なスニーカーの場合、修理代金が新品購入価格の半分を超えるようであれば、買い替えてしまった方が経済的かつ衛生的です。
ブランド別・スニーカー音鳴りの傾向と対策
スニーカーの構造や素材はブランドによって特徴があり、音鳴りの原因もブランドごとに傾向が異なります。
ここでは代表的な3つのパターンについて解説します。
ナイキ(NIKE):エアユニットの「エア鳴り」
ナイキの代表作であるエアマックス(Air Max)やエアフォース1(Air Force 1)などで有名な「エアクッション」は、構造上どうしても音が鳴りやすい宿命にあります。
いわゆる「エア鳴り」です。
エアバッグとそれを包むミッドソール素材の間で摩擦が起きたり、経年劣化でエアバッグとソールに隙間ができたりすることで発生します。
対策としては、インソールを外して、エアバッグが見える場合はその周辺にベビーパウダーを多めに振りかけることが有効です。
ただし、エアバッグ自体に穴が開いて空気が漏れている音(シューーーという持続音)の場合は、残念ながら修理不可(寿命)となります。一部のマニアは注射器で接着剤を注入することもありますが、失敗のリスクが高くおすすめできません。
ニューバランス(NB):ミッドソールの加水分解
履き心地に定評があるニューバランスですが、そのクッション性を支える「ENCAP」や「C-CAP」といったミッドソール技術には、ポリウレタン素材(PU)が使われていることが多いです。
そのため、古いモデル(特に5年以上前のもの)は加水分解による異音が発生しやすくなります。
「ミシミシ」「パキパキ」という乾いた音がし始めたら、加水分解の初期症状を疑ってください。
USA製やUK製の高価なモデルであれば、メーカー公式のリペアサービス(ソール交換)を利用することで、アッパーを残したまま新品同様に蘇らせることが可能です。
一方、アジア製の安価なモデルはリペア対象外であることが多く、買い替えとなるケースがほとんどです。
コンバースなどのゴム底:グリップ力による摩擦音
コンバースのオールスターやバンズ(VANS)のオールドスクールのような「バルカナイズ製法」で作られたスニーカーは、平らなゴム底が特徴です。
これらのスニーカーは床との接地面積が広いため、特にツルツルした床(ピータイルやリノリウム)では吸盤のように吸い付き、「キュッキュッ」という大きな摩擦音が出やすくなります。
これは靴の異常ではなく、グリップ力が正常に働いている証拠ですが、音が気になる場合は、靴底にベビーパウダーを薄く叩くか、防水スプレーを軽く吹く(滑りすぎないよう注意)ことで緩和できます。
また、靴底のゴムが少し硬化してくると音は自然と収まってくることもあります。
よくある質問
新品のスニーカーが鳴るのは不良品ですか?
新品のスニーカーが音を立てるのは、不良品であることは稀で、ほとんどの場合は素材がまだ硬く馴染んでいないことが原因です。これを「ブレイクイン(慣らし)期間」の現象と呼びます。
数回履いて歩くうちに、素材が柔らかくなり、接着剤が馴染んでくることで音は自然と消えていきます。まずは1週間程度、様子を見ながら履き慣らしてみてください。
靴を下ろす日や時間帯にもこだわりたい方は、以下の記事で縁起の良い日を紹介しています。

音が鳴るのを放置して履き続けても大丈夫?
「キュッキュッ」という摩擦音であれば、周囲への迷惑(不快感)を除けば、機能的には問題ないことがほとんどです。そのまま履き続けても靴が壊れることはありません。
しかし、「パキパキ」「ミシミシ」という異音の場合は、内部で接着剥がれや加水分解が進行しているサインです。放置すると歩行中にソールが脱落して転倒するなどの事故につながる恐れがあるため、放置せずに修理か買い替えの判断をしてください。
革靴が歩くとギシギシ鳴る場合も同じ対策でいい?
革靴の音鳴りはスニーカーとは少し事情が異なります。革靴特有の「ギシギシ」という音は、革同士の摩擦や、シャンク(土踏まずに入っている芯材)のズレが原因であることが多いです。
スニーカー同様にハンドクリームやデリケートクリームを塗ることで改善することもありますが、構造が複雑なため、ベビーパウダーを入れるのはおすすめしません(粉が取れなくなるため)。革靴専用のローションで保湿するか、専門店への相談が確実です。
100均のベビーパウダーでも効果はありますか?
はい、十分な効果があります。ドラッグストアで売っている有名メーカーのものと、100円ショップのベビーパウダーの主成分はどちらも「タルク(滑石)」や「コーンスターチ」で、潤滑剤としての機能に大差はありません。
香り付きのものが嫌な場合は、無香料タイプを選ぶか、調理用の片栗粉でも代用できますが、片栗粉は虫が湧くリスクや腐敗のリスクがゼロではないため、やはり保存料の入っている化粧品用パウダー(ベビーパウダー)が最も安全で効果的です。
雨の日だけ音が鳴るのを防ぐ方法は?
雨の日の音鳴りは、靴底と床の間の水分が原因です。これを完全に防ぐのは難しいですが、建物に入る前に泥除けマットでしっかりと靴底の水分を拭き取るのが一番の対策です。
また、防水スプレーを靴底ではなく「アッパー(甲)」にかけておくことで、靴自体が水を吸って重くなり、踏み込みが強くなって音が大きくなるのを防ぐ効果が期待できます。
