スエード靴の手入れ方法|ブラッシングから汚れ落とし・雨シミ・色あせの直し方まで
2026.10.22

スエード靴の手入れ方法|ブラッシングから汚れ落とし・雨シミ・色あせの直し方まで

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「スエードの靴を買ったけれど、手入れの仕方が分からない」「雨に濡れてシミができてしまった」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
スエードは柔らかな風合いが魅力ですが、表革の靴とは手入れの方法が大きく異なります。

結論からいうと、スエード靴の手入れは「履いたらブラッシング」「汚れは消しゴムで落とす」「防水スプレーで守る」の3つが基本です。
クリームを塗る必要はなく、慣れれば数分で終わります。

この記事では、スエードとバックスキンの違いから、新品のうちにやっておきたいこと、毎日の手入れ、汚れや黒ずみの落とし方、雨シミの直し方、色あせやカビの対処法、保管方法まで、スエード靴を長くきれいに履くための手入れを順に解説します。

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スエード靴の手入れの基本

スエード靴を上手に手入れするには、まず素材の特徴を知っておくことが大切です。
手入れに使う道具もあわせて確認しましょう。

スエードとバックスキンの違い

スエードとバックスキンは、どちらも革の表面を細かく起毛させた素材です。
一般的に、スエードは子牛や羊などの革の裏側を起毛させたもの、バックスキンはもともと鹿の革を起毛させたものを指します。

現在ではどちらも起毛革の総称として使われることが多く、見た目や手触りもよく似ています。
スエードもバックスキンも、手入れの方法は基本的に同じと考えて問題ありません。

スエードが汚れやすく水に弱い理由

スエードの表面は細かい毛で覆われているため、毛の間にホコリや砂が入り込みやすい素材です。
汚れを放置すると毛が寝てしまい、色がくすんだり、テカリが出たりします。

また、起毛した革は水を吸いやすく、濡れたまま乾くと輪じみや硬くなる原因になります。
表面に油分のクリームを塗る表革の手入れとは違い、スエードは「毛並みを整えて汚れと水から守る」ことが手入れの中心です。

手入れに必要な道具

スエード靴の手入れに必要な道具は、それほど多くありません。
最低限そろえたいのは、次の3つです。

スエード用ブラシ
ホコリを落とし、毛並みを整える。ゴムや真鍮、ナイロンの毛のものが一般的
スエード用の消しゴム
部分的な汚れや黒ずみを削り落とす
防水スプレー
雨や汚れが染み込むのを防ぐ。起毛革に使えるものを選ぶ

ブラシと消しゴムは100円ショップでも手に入りますが、長く使うなら靴用品メーカーのセットを選ぶと、毛が抜けにくく汚れもよく落ちます。
色あせが気になってきたら、補色スプレーを追加すると便利です。


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新品のスエード靴を履く前の手入れ

新品のスエード靴を履く前の手入れ

スエード靴は、履き始める前のひと手間で汚れにくさが大きく変わります。
新品のうちにやっておきたいのが、防水スプレーです。

防水スプレーをかける理由

防水スプレーは、靴の表面に水や油をはじく膜を作り、雨や汚れが染み込むのを防ぎます。
スエードは一度シミになると落としにくいため、汚れる前に防水スプレーで守っておくことが、いちばん効果的な手入れです。

防水の効果は、履いているうちに少しずつ落ちていきます。
新品のときだけでなく、定期的にかけ直すようにしましょう。
防水スプレーをかける頻度の目安は、以下の記事で詳しく解説しています。

靴の防水スプレーの頻度と乾かす時間|効果が続く正しいかけ方と安全な使い方
「お気に入りの靴には、毎回防水スプレーをかけたほうがいいのかな」 「雨の予報がある日は、出かける直前にとりあえずかけている」 大切な靴をきれいに履き続けたいと思うほど、こうした疑問や習慣があるのではないでしょうか。 結論から言うと、防水スプ...

防水スプレーの正しいかけ方

防水スプレーは、次の手順でかけます。

  1. ブラシで表面のホコリを落とす
  2. 屋外の風通しのよい場所で、靴から20〜30cmほど離してスプレーする
  3. 全体がしっとりする程度に、まんべんなく吹き付ける
  4. 風通しのよい日陰で、30分ほどしっかり乾かす
  5. 乾いたらブラシで毛並みを整える

防水スプレーの霧を吸い込むと、呼吸が苦しくなるなどの事故が起きることがあります。
玄関や室内ではなく、マスクをして風通しのよい屋外で、風上から風下に向けて使うようにしましょう。
スプレーする距離や量は、製品の表示に従ってください。


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毎日の手入れと毛並みの整え方

毎日の手入れと毛並みの整え方

スエード靴をきれいに保つには、履いたあとの簡単な手入れを習慣にすることが大切です。
毛並みが寝てしまったときの直し方もあわせて紹介します。

履いたあとのブラッシング

履いたあとは、スエード用ブラシで靴全体をブラッシングして、表面のホコリや砂を落とします。
まずは毛並みに逆らうようにブラシをかけて毛の奥の汚れをかき出し、最後に毛並みに沿って整えるのが基本です。

ホコリが毛の奥に入り込む前に落とすことで、黒ずみやくすみを防げます。
1足あたり1〜2分で終わるので、帰宅したら玄関で済ませる習慣をつけましょう。

寝てしまった毛並みを復活させる方法

よく履く靴は、つま先やかかとの毛が寝て、テカリが出てくることがあります。
軽いものなら、ブラシで毛並みに逆らって何度かこすると、毛が起きて元の風合いに近づきます。

ブラシで戻らない場合は、やかんの湯気などのスチームを少し当ててから、ブラッシングする方法もあります。
スチームを当てすぎると水ジミの原因になるため、少し離して短時間にとどめるのがポイントです。

手入れの頻度の目安

スエード靴の手入れは、頻度ごとに分けて考えると続けやすくなります。

頻度 手入れの内容
履くたび ブラッシングでホコリを落とす
汚れに気づいたとき 消しゴムで部分的に汚れを落とす
新品のときと定期的に 防水スプレーをかける
色あせが気になったとき 補色スプレーで色を補う

毎日のブラッシングさえ続けていれば、ほかの手入れは汚れや色あせに気づいたときで十分です。
同じ靴を毎日履くと汚れや湿気がたまりやすいので、2足以上を交互に履くのもおすすめです。

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汚れと黒ずみの落とし方

汚れと黒ずみの落とし方

スエード靴の汚れは、軽いものから順に、なるべく水を使わない方法で落とすのが基本です。
汚れの種類ごとに落とし方を紹介します。

軽い汚れは消しゴムで落とす

泥はねや部分的な汚れは、まずブラッシングで表面の汚れを落としてから、スエード用の消しゴムでこすります。
力を入れすぎず、汚れの部分だけを軽くこすると、毛を傷めずに汚れを削り落とせます。

泥汚れは、濡れているうちに触るとかえって広がってしまいます。
完全に乾かしてから、ブラシと消しゴムで落としましょう。
消しゴムで落としたあとは、ブラシで毛並みを整えて仕上げます。

黒ずみやテカリの落とし方

つま先や履き口の黒ずみは、皮脂やホコリが毛の奥に入り込んだものです。
消しゴムでこすっても落ちにくいときは、真鍮やワイヤーのブラシで毛の奥の汚れをかき出してみましょう。

白や淡い色のスエードは黒ずみが目立ちやすいため、汚れが軽いうちにこまめに落とすことが大切です。
黒ずみが広い範囲に広がっている場合は、スエード用のクリーナーを使うか、プロのクリーニングを検討しましょう。

油やシミの汚れ

食べこぼしなどの油汚れは、時間がたつほど落ちにくくなります。
付いたらすぐに、乾いた布やティッシュで押さえるようにして油を吸い取るのが基本です。
こすると汚れが毛の奥に広がるので注意してください。

吸い取ったあとに残ったシミは、スエード用のクリーナーで落とします。
家庭で落ちない油ジミは、無理に落とそうとせず、靴の専門店やクリーニングに相談しましょう。

水洗いは最終手段

スエードは水洗いができないわけではありませんが、やり方を間違えると硬くなったり、色落ちやシミが残ったりします。
水洗いは、ほかの方法で落ちない汚れがあるときの最終手段と考えましょう。

水洗いする場合は、スエード用のシャンプーを使い、靴全体を均一に濡らしてから洗います。
洗ったあとは中に紙を詰めて形を整え、直射日光を避けて陰干しします。
乾いたらブラッシングで毛並みを起こし、防水スプレーをかけ直しましょう。

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雨に濡れたときと雨シミの対処法

雨に濡れたときと雨シミの対処法

スエード靴は雨に弱い素材ですが、濡れてもすぐに正しく対処すれば、シミを防げます。
濡れたときとシミができたときの対処法を紹介します。

濡れたらすぐにやること

雨に濡れたら、まず乾いたタオルで靴全体を押さえるようにして水分を吸い取ります。
靴の中には新聞紙やキッチンペーパーを詰め、湿ったら取り替えながら、風通しのよい日陰で乾かしましょう。

ドライヤーの熱風や直射日光で急いで乾かすと、革が硬くなったり縮んだりするので避けてください。
完全に乾いたら、ブラシで毛並みを整えます。
新聞紙がないときの乾かし方は、以下の記事も参考にしてください。

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雨の日のお出かけや、うっかり水たまりに足を踏み入れてしまった時、ぐっしょりと濡れた靴を前にして途方に暮れた経験はありませんか。 また、週末に洗った上履きやスニーカーが月曜日の朝になっても乾いておらず、慌ててドライヤーを当てた経験を持つ方も多...

雨シミの直し方

雨シミは、濡れた部分と乾いた部分の境目に汚れや成分が集まってできる輪じみです。
シミの部分だけを濡らすと、かえって輪じみが広がることがあります。

雨シミを目立たなくするには、固く絞った布で靴全体を均一に湿らせ、境目をなくしてから乾かす方法が一般的です。
乾いたらブラッシングで毛並みを整え、防水スプレーをかけておきましょう。
それでも残るシミは、無理をせずプロのクリーニングに相談するのが安心です。

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色あせとカビの対処法

色あせとカビの対処法

長く履いているスエード靴は、色あせやカビといったトラブルも起こります。
自分でできる対処と、プロに任せたほうがよい場合を紹介します。

色あせは補色スプレーで目立たなくする

スエードは、日光や摩擦で少しずつ色があせていきます。
色あせが気になってきたら、靴の色に合ったスエード用の補色スプレーを使いましょう。

補色スプレーも、防水スプレーと同じように屋外で、靴から離して薄く吹き付けます。
一度に厚く吹くとムラになるため、薄く重ねて色を調整するのがきれいに仕上げるコツです。
乾いたあとは、ブラッシングで毛並みを整えます。

カビが生えたときの対処

湿気の多い下駄箱にしまっておくと、スエードの表面に白いカビが生えることがあります。
カビを見つけたら、屋外でマスクをして、ブラシで表面のカビを払い落としましょう。

カビの胞子を室内に広げないよう、作業は必ず屋外で行うことが大切です。
払い落としたあとは、起毛革に使えるカビ取り用品で拭き取り、風通しのよい日陰で十分に乾かします。
カビを放置したときの体への影響や、素材ごとのカビ取りの方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

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自分で直せないときは宅配クリーニングに任せる

広い範囲の色あせや黒ずみ、落ちないシミやカビは、靴専門のクリーニングに任せるのが安心です。
スエードの扱いに慣れた職人が、汚れ落としから毛並みの仕上げまで行ってくれるため、自分で手入れするよりも風合いを損ないにくくなります。

靴の宅配クリーニングのくつリネットは、熟練の職人が手作業で仕上げてくれるサービスです。
箱に詰めて送るだけで依頼でき、空調管理された部屋で最大9か月預けられる保管サービスもあります。

ほかの業者と料金やサービスを比べたい方は、以下の記事を参考にしてください。

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スエード靴の保管方法

スエード靴の保管方法

スエード靴は、しまい方によってもカビや型崩れが起こりやすくなります。
長く履くための保管のポイントを紹介します。

下駄箱にしまう前のひと手間

履いたあとの靴には、汗による湿気が残っています。
脱いですぐに下駄箱にしまわず、半日ほど風通しのよい場所に置いて湿気を飛ばしてからしまうと、カビを防げます。

下駄箱の中には除湿剤を置き、ときどき扉を開けて空気を入れ替えましょう。
靴同士を詰め込みすぎず、間を空けて並べるのも湿気対策になります。

シーズンオフの保管

ブーツなど季節ものの靴をしまうときは、ブラッシングで汚れを落とし、完全に乾かしてから保管します。
型崩れを防ぐために、中にシューキーパーや丸めた紙を入れておきましょう。

ビニール袋に密閉すると湿気がこもりやすいため、通気性のある不織布の袋や箱に入れるのがおすすめです。
1〜2か月に一度は取り出して、カビが生えていないか確認すると安心です。
ジップロックを使った靴の保管方法は、以下の記事でも解説しています。

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よくある質問|スエード靴の手入れのトラブル解決

スエード靴の手入れについて、よく寄せられる疑問にお答えします。
手入れで迷ったときの参考にしてください。

スエードに普通の靴クリームは使える?

表革用の油性クリームや乳化性クリームは、スエードには使えません。
クリームを塗ると毛が固まってしまい、スエードならではの風合いが失われます。
スエードの手入れには、ブラシと消しゴム、防水スプレーや補色スプレーなど、起毛革専用の用品を使いましょう。

スエードの靴は雨の日に履いてもいい?

防水スプレーをしっかりかけていれば、小雨程度なら履いても大きな問題はありません。
ただし、大雨の日や水たまりの多い日は、レインシューズなど別の靴を選ぶほうが安心です。
濡れてしまったときは、この記事で紹介した方法ですぐに乾かしましょう。

100均の道具でも手入れできる?

100円ショップのスエード用ブラシや消しゴムでも、日常の手入れは十分にできます。
ただし、ブラシの毛が抜けやすかったり、消しゴムの効きが弱かったりすることもあります。
まず100均の道具で試して、物足りなければ靴用品メーカーの道具にすると無駄がありません。

スエードのスニーカーも同じ手入れでいい?

スエードのスニーカーも、基本の手入れは革靴やブーツと同じです。
ブラッシングと消しゴム、防水スプレーの3つを中心に手入れしましょう。
ゴムのソール部分の汚れは、スエード部分を濡らさないように注意しながら、別に落とします。

白いスエードの黒ずみは落とせる?

軽い黒ずみなら、スエード用の消しゴムやブラシで落とせることがあります。
白いスエードは汚れが目立ちやすいので、黒ずみが広がる前にこまめに落とすのがポイントです。
落ちにくい黒ずみは、スエード用のクリーナーを使うか、靴のクリーニングに相談しましょう。

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