外出先で長時間歩行する時や、普段から立ち仕事をしている人はどんな靴を履いていますか?
靴を変えるだけで足の負担が減り、1日の終わりの疲労感を改善することができます!
この記事ではあなたの履いている靴が合っているか、なにが原因で疲れやすくなってしまうのか解説していきます。
おすすめの疲れにくい靴もブランド別に紹介していますので是非ご覧ください。
疲れやすい靴ってどんな靴?
疲れやすい靴とは具体的にどんな靴を指すのか解説していきます。
また、疲れやすい靴の特徴と併せて、足に現れる代表的な症状も紹介しますので、自分の履いている靴で当てはまるポイントがないか比べてみてください。
疲れやすい靴の特徴
疲れやすい靴の代表的な特徴は以下の4つです。
靴によってはデザインの都合や価格などの理由により、履き心地を欠いているものが多く存在します。
足の形に合っていない
足の形は人それぞれ違います。
たとえサイズが問題なくとも、足の形に合っていないと、履きにくさから必要以上に疲労感を感じてしまったり、足を負傷してしまうことにも繋がります。
クッション性がない
ソールが薄くクッション性がない靴は、歩くたびに衝撃を足へ直に与えてしまうため、大きな負担をかけてしまいます。
しかしクッション製が高い=柔らかいということではないので注意してください。
柔らかすぎるクッション素材は地面を蹴る際の衝撃を伝えづらくなり、逆に疲れやすくなってしまいます。
滑りやすい
経験したことのある人は想像しやすいかと思いますが、滑りやすい道では滑らないように不自然に構えてしまったり、変に力が入ってしまったりします。
「滑りやすい靴=いつでも滑る可能性がある」という意識で歩行することになるため、身体的にも精神的にも疲れやすいと言えるでしょう。
ヒールが高すぎる
高すぎるヒールは常につま先立ちの状態で、かなりの疲労感を与えます。
前のめりの姿勢に対して体を反らせてバランスをとるため、足だけでなく腰などにも負担をかけます。
足に現れる症状
疲れやすい靴は疲労感を与えるだけでなく、負傷してしまうリスクがあります。
靴が合わないことで現れる代表的な症状を紹介します。
靴擦れ
最も多くの人が経験するであろう症状ではないでしょうか。
靴と足が擦れ、ひどい時には水脹れになってしまい数日はまともに歩けません。
靴擦れが起きているということはサイズや足の形が合っていないということです。
外反母趾
外反母趾は親指の付け根が大きく腫れ、小指の方向へ曲がってしまう症状です。
パンプスなど足先が細くなっている靴を履いている人にみられる症状で、一般的に女性に多いです。
ヒールが高い靴もつま先に重心がかかり外反母趾になりやすいと言われています。
必要性のない時や長時間歩行する際はなるべく避けることをおすすめします。
扁平足
通常足の裏はアーチ状になっており、土踏まずと呼ばれる地面につかない部分が存在します。
しかし扁平足になってしまうと足の裏全体が地面についてしまい、衝撃が吸収できず、足に大きな負担をかけてしまいます。
次第に痛みを伴うようになり体全体に悪影響を及ぼします。
足の形に合わない靴を履いていると足の指の筋肉が低下し、足裏のアーチが崩れ扁平足になってしまいます。
O脚・X脚
足の形に合わない靴は歩行にも影響を及ぼします。
歩き方が悪く足に現れる症状で「O脚」や「X脚」があります。
O脚 | 膝から下が外側に曲がってしまう |
---|---|
X脚 | 膝からしたが内側に曲がってしまう |
重心がずれてしまっていることで引き起こしてしまい、足に大きな負担をかけるだけでなく、見た目も良くはありません。
疲れにくい靴を選ぶポイント
疲れにくいシューズを選ぶポイントについて解説していきます。
こちらのポイントに注意して靴を選ぶことで、足への負担を軽減でき、長時間の歩行でも疲れにくくなり、負傷を回避することにもつながります。
サイズ
一般的に「サイズ」と言われてイメージするのは「長さ」のことです。
しかし長さ以外にも知っておくべきサイズがあるので併せて紹介していきます。
自分の足のサイズをよく知ることでネット通販で失敗しない方法や、海外表記と日本表記の違いなど、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
長さ
こちらは一般的に誰しもが買う時に見るポイントです。
自分の足より小さければ履けないし、大きすぎても足がなかで動いてしまい歩行しづらく、負傷してしまう原因にもなります。
足を入れた時、つま先に1cm〜1.5cmほどの余裕がある靴が最適なサイズと言われています。
ワイズ
ワイズは親指の関節の一番出ている場所と小指の関節の一番出ている場所の一周の長さのことです。
同じサイズ(長さ)でもワイズの違うものがあるので、自分の足にあったものを選びましょう。
2つのサイズを意識することで自分の足にあった靴選びができると言えるでしょう。
素材
靴の素材も疲れにくい靴選びにおいて重要なポイントです。
靴の構造と共にどんな素材のものを選べば良いのか解説していきます。
アッパー
足の上側を覆う部分をアッパーと呼びます。
アッパーには通気性の高い素材が使われているものを選ぶことで、蒸れを防ぎ、疲労感の軽減に繋がります。
クッション
クッションとは足の裏が触れる部分で、衝撃吸収に優れた素材が使われているものを選びましょう。
ある程度の厚みと衝撃吸収に優れた素材で構成されているクッションは足への負担を軽減してくれます。
ソール
ソールは靴底のことで、地面に接している部分になります。
滑りにくい構造や素材のものを選びましょう。
滑りにくいものを選ぶことで足への負担軽減や怪我の防止に繋がります。
クッション性
クッション性が高い靴を選ぶことが疲れにくい靴を選ぶ上で重要なポイントです。
クッションに厚みのある靴は衝撃を吸収しやすいですが、あまりに厚いものは靴の重量も増加するため、バランスを考えて選びましょう。
クッション性が高い靴は衝撃を吸収し、長時間の歩行や立ち仕事での疲労感を軽減してくれます。
おすすめの疲れにくいシューズ
ここからはおすすめの疲れにくいシューズをブランド別に紹介いたします。
数ある靴の中でも疲れにくいだけではなく、おしゃれで機能性の高いものをピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ナイキ
言わずと知れた世界的なスニーカーブランド。
デザイン性はもちろん、独自で開発されたソールは圧倒的なクッション性と耐久性で履き心地抜群です。
さまざまなシリーズであらゆるニーズとシーンに対応してくれます。
エアマックス
中でもエアマックスシリーズは、ナイキが独自に開発したビジブルエアユニットを初めて搭載したモデルで、エアバッグが透けて見えるデザインは登場当時、社会現象を起こすほどの話題性でした。
機能面においても従来品と比べ、クッション性や反発力を向上させるだけでなく軽量化まで可能にし、シューズのパフォーマンスを大きく向上させました。
エアマックス95
エアマックスの中で最もスタンダードなタイプで、どんなファッションにも合わせることができるため、初心者にもおすすめの1足です。
エアマックス270
疲れにくさを特に重視する人にはこちらのタイプがおすすめです。
大型のエアソールを搭載しており、長時間のウォーキングでも疲れにくいのがポイントのシューズです。
ニューバランス
言わずと知れた世界的に有名なスニーカーブランド。
ユーザーの年齢層の幅が広いイメージがあります。
最大のポイントが「履きやすさ」です。
メーカー発足時は矯正靴を製造しており、履きやすさの知識、こだわりは随一のブランドです。
996
1982年に登場したモデルで男女問わず高い人気を誇っており、ニューバランスの中で最も定番と言われるシリーズです。
カラーバリエーションも豊富で、細身のスタイリッシュなデザインは、ファッションシーンで長年愛され続けています。
M996
アメリカでハンドメイドされており、価格が少し高いですが、価格に見合うだけの履き心地を提供してくれます。
ニューバランス独自のクッショニングシステム「ENCAP(エンキャップ)」を搭載しており、「雲の上の履きごごち」とまで言われるほどのクッション性と衝撃吸収性、安定性を実現しています。
またこちらのモデルはソールの交換に対応しており、長く愛用したい方におすすめです。
CM996
M996と違いCM996はアジアで生産されており、比較的安価に手に入れることができるシューズです。
M966よりもさらに軽量で、足への負担をかなり減らすことができます。
また屈曲性も高く、歩行時のストレスもほとんど感じません。
アディダス
世界的なスポーツブランド。
ファッションシーンでもさまざまなシリーズが愛用されています。
中でも疲れにくく、履き心地がよいと定評のシューズを紹介いたします。
ブースト
アディダスが独自で開発した「ブーストフォーム」を搭載したシリーズです。
ブーストフォームは衝撃吸収性と反発性の相反した性能が両立されたミッドソールとなっています。
ランニングや歩行時の足にかかる負担を大幅に軽減してくれるだけでなく、高い反発力によって、歩き出しのアシストをしてくれるため、余計な力を必要としません。
ウルトラブースト
スタイリッシュで斬新なデザインのウルトラブーストは、ブーストフォームを100%使用しており、機能性抜群の一足です。
他のブーストシリーズに比べて、多少価格は高いものの、圧倒的なパフォーマンスと高いデザイン性は、納得できるものです。
ピュアブースト
ウルトラブーストに比べてブーストフォームの量が少ないため、比較的安価に手に入れることができます。
性能においてやや劣る部分はあるものの、高いパフォーマンスを誇るシューズであることに変わりはありません。
むしろコストパフォーマンスが非常に高いためおすすめのシューズです。
ヴァンズ
ストリートファッションで圧倒的な地位を気づいたブランド。
知らないという人は今やほとんどいないでしょう。
カジュアルなスタイルのシューズは若者から大人まで幅広いユーザーに人気です。
オールドスクール
最も定番のシリーズ。
高いグリップ性能にカジュアルなデザインがスケーターたちに高く支持されてきました。
普段の生活の中でも踏ん張りがよく効く上に、歩き出しが軽快になり、履き心地もシューズです。
ERA(エラ)
もともとグリップ性の高いスニーカーを制作してきたヴァンズですが、さらに履き心地を改良したものがこちらのシリーズ。
シンプルな見た目に履き心地のいいスニーカーはあらゆるシーンで活躍してくれるでしょう。
コンフィクッシュ エラ
従来のエラに最新技術を搭載したスニーカーです。
高いクッション性と軽量化を施し、昨今のハイテクスニーカーにも負けない性能を実現しています。
価格も比較的安価で、コストパフォーマンスの高い1足です。
アシックス
日本が誇るスポーツブランド。
高性能かつカジュアルなデザインで、日常でも履きこなせるハイパフォーマンスなシューズを展開しています。
日本のブランドなだけあり、日本人の足にフィットする設計で、履きやすいことは容易に想像できるでしょう。
サブブランドの「オニツカタイガー」なども有名なブランドですね。
ゲルライト
アシックスの定番といえばゲルライトシリーズです。
ソールに衝撃緩衝材の「GEL(ゲル)」を搭載し、高いクッション性と履き心地を実現しています。
硬すぎ柔らかすぎないソールで、適度な反発があり、歩きやすいです。
ゲルライト 3 OG
ゲルライトシリーズの3代目として作られたシューズです。
ゲルライト 3 OGはシュータンが2分割された設計になっています。
足の甲を包み込むようにフィッティングし、足の甲の圧迫を大きく軽減してくれます。
着脱が簡単なのもいいポイントですね。
ゲルライト 5
シュータンとアッパーが一体のモノソック構造になっており、包み込むようなフィット感が特徴的です。
また、ゲルライト 3に比べて軽量で、軽快な履き心地が心地よい1足です。
メレル
アメリカのアウトドアシューズブランド。
歴史も古く、アウトドアシューズを長年手がけてきており、独自の技術や知識が詰め込まれた靴が多数取り揃えられています。
トレッキングシューズなど登山靴でも有名ですね。
トレッキングシューズについてくわしくまとめた記事もございますので、ぜひご覧ください。
カメレオン
メレルで世界的なヒットを引き起こしたのがカメレオンシリーズです。
機能性はもちろんのこと、豊富なカラーバリエーションを取り揃えている当シリーズは、おしゃれな靴としても注目を集めました。
カメレオン8
メレル独自の防水技術「Mセレクトドライバリアー」、ソールには「Vibram XSトレック エボ」を採用しており、全天候、悪路などあらゆる状況に対応した機能性抜群の1足です。
おしゃれで高機能なシューズをお探しの人にはぜひともご覧いただきたい商品です。
モアブ
トレッキングシューズでありながら、街歩きにもおすすめの1足。
メレルの独自開発されたソールは、悪路でも整地されたアスファルトでも歩きやすい履き心地を実現してくれます。
ハイキングなどにはもってこいですね。
モアブ 2
生地には合成皮と通気性のいい素材を使用しており、足が蒸れるといった悩みを軽減してくれます。
またローカットモデルとハイカットモデルが用意されており、シーンに合わせたスタイルを選べるのもポイントの1つですね。
無印良品
無印良品のシューズが話題になっているのをご存じですか?
価格も安価で、非常に疲れにくいと評判です。
“無印さ”のあるシンプルなデザインであらゆるシーン、ファッションにも使えます。
疲れにくいスニーカー
疲れにくいスニーカーやスリッポンなど疲れにくいシリーズとして、豊富な種類のシューズを販売しています。
「疲れにくく、歩きやすい」を求めた設計で、独自のインソールとアウトソールを搭載しています。
土踏まずに厚みがあり体重を分散することで、足にかかる負荷を軽減してくれるインソールに対して、そのインソールとの組み合わせて、重心移動をスムーズにしてくれるアウトソールが、足への負担軽減、動きやすさを実現してくれます。
アサヒシューズ
100年以上の歴史を誇る日本のシューズメーカーです。
レトロでクラシカルなデザインが魅力的。
また機能面でもかなりこだわりがあり、医療機関と共同開発した「快歩主義」などは、リハビリシューズとしても有名なシリーズです。
リハビリシューズについての記事も掲載しておりますので、是非ご覧ください。
デッキシューズ
1970年代アメリカ製デッキシューズをもとに作られたシリーズ。
高いグリップ力による快適な歩行に加え、さまざまなコーディネートにマッチするシンプルなデザインは、品質と機能面共に満足させてくれる1足です。
足の疲れ対策
普段履いている靴を変えるだけで、今までの疲労や痛みが軽減され、快適な生活を送れるようになります。
最後にもう一工夫、足の疲れを軽減、回復させる方法を紹介します。
疲れにくい靴と共に以下の対策も取り入れてみてはいかがでしょうか。
インソール
本記事の中でも度々挙がっていた「インソール」。
靴の中敷きのことでしたね。
上記で紹介した「疲れにくいシューズ」たちは、どれもこだわっていたパーツです。
つまり、足の疲れという観点においてインソールが大きな役割を担っていることの証拠でもあります。
今あなたの履いているくつのインソールを変えるだけでも、足への負担を軽減してくれることでしょう。
中には足の負担の軽減だけでなく、身長を高く見せてくれる効果や、体の改善にも役立つインソールがあります。
身長を高く見せる方法はインソールだけではありませんので、気になった方は、インソール以外にも詳しくまとめた記事をご覧ください。
リフリーラ
O脚やX脚でお悩みの方は意外と多いですが、改善しようとする人はあまり多くない印象です。
代表的な対処法としては整体やサロンなどがありますが、お金と時間に余裕のある人でなければ、継続は難しいでしょう。
そんな人におすすめのインソールが「リフリーラ」です。
普段履いている靴にこちらを入れていつも通りの生活を送るだけで、体の改善や足への負担を軽減してくれます。
ALUK DESIGN プレミアムインソール
このインソールは体のバランスを補正しカラダを本来の正しい姿勢に戻してくれるインソールです。
体のバランスを整えるだけでなく、足の筋力を強化して、病気の予防にもつながるため、健康を意識している人や、年齢を重ね、足に衰えを感じてきた人にも是非使用していただきたいインソールです。
履き方
記事の前半でも解説しましたが、足に合った靴を履くことが一番の対策になります。
しかし、どんな靴でも正しい履き方ができていなければ、せっかく足に合った靴も効果は減少してしまいます。
以下のポイントを抑えて、正しい靴の履き方を心がけましょう。
- 自分の足に合った靴を選びましょう
- 着用する際は、かかとをしっかり合わせましょう
- 靴紐やストラップなどをしっかりと結び、足首を固定しましょう
疲労回復
足に負担をかけた後の疲労回復も忘れずに行いましょう。
立ち仕事や足を酷使した日には、以下の対策が有効です。
入浴中にマッサージ
入浴することで血行を良くしましょう。
さらに水分不足や老廃物で固まってしまった筋肉をマッサージでほぐしてあげることで、疲労を当日でしっかりと取り除きましょう。
特に足首・ふくらはぎ・足の裏を重点的にマッサージしてあげることが重要です。
疲労回復グッズを使う
足の疲労回復グッズはさまざまあります。
手軽なもので言えば湿布などです。
就寝前に湿布を貼って寝るだけでも効果はあります。
足のケアの専門グッズでは着圧ソックスなどもおすすめです。
就寝しながら疲労回復をしてくれるので、めんどくさがりの人でも実践しやすいですね。
まとめ
足が疲れやすいと感じている人に、原因の解説から対策、おすすめのシューズを紹介してきました。
普段から立ち仕事をしている、よく歩くなど足の疲れを感じる機会が多い人は、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか?
あなたにとってぴったりの靴が見つかりますように。