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「雨の日に靴が滑ってヒヤッとした」「お気に入りの靴なのに、最近やけに滑るようになった」と困っていませんか。
靴が滑るのには、靴底が床をとらえられていない場合と、靴の中で足が動いてしまう場合の2つのパターンがあります。
結論からいうと、まずは「靴底」と「靴の中」のどちらが滑っているのかを見分け、原因に合った対策をとることが大切です。
靴底の溝がすり減っているなら修理や買い替え、新品でつるつるしているなら表面を軽く荒らす、足が中で動くならインソールで隙間を埋める、というように対策が変わります。
この記事では、靴が滑る原因の見分け方から、原因別の直し方、今すぐできる応急処置、修理店での滑り止め、靴の中で足が滑るときの対策、滑りにくい靴の選び方まで解説します。
靴が滑る原因は「靴底」と「靴の中」の2つ
靴が滑ると感じるとき、どこが滑っているのかで原因と対策が変わります。
まずは自分の靴がどちらに当てはまるかを確かめましょう。
靴底が滑るのは床と靴底の摩擦が足りないとき
歩いていて床の上で足がずるっと滑るのは、靴底と床のあいだの摩擦が足りないためです。
主な原因は、靴底の溝のすり減り、新品の靴底の表面のなめらかさ、靴底に付いた汚れや油、滑りやすい素材の4つです。
晴れの日は平気でも、雨の日や濡れた床でだけ滑る場合は、靴底の溝や素材が濡れた床に向いていない可能性があります。
靴底を裏返して、溝の深さや表面の状態を見てみましょう。
靴の中で滑るのは足と靴のあいだに隙間があるとき
歩くたびに足が靴の中で前に滑ったり、かかとが浮いたりするのは、足と靴のあいだに隙間があるためです。
サイズが大きい、靴ひもがゆるい、中敷きの表面がつるつるしている、靴下が滑りやすい素材である、といったことが原因になります。
靴の中で足が滑ると、つま先が当たって痛くなったり、靴擦れの原因になったりするので、早めに対策しましょう。
私も、靴の中で足が前に滑ってしまった経験があります。
対策は後半の「靴の中で足が滑るときの対策」で解説します。
靴底が滑るときの原因別の直し方

靴底が滑るときは、原因によって直し方が違います。
当てはまるものから試してみましょう。
溝がすり減っている
靴底の溝は、床とのあいだの水を逃がし、床をとらえる役割をしています。
東京都立皮革技術センターの研究では、縦横に溝が深く凹凸のある靴底ほど滑りにくい傾向があったと報告されています。
靴の安全性 ~一般靴の靴底耐滑性~ | 東京都立皮革技術センター
溝がすり減って平らになった靴底は、どうしても滑りやすくなります。
すり減りが少しなら修理店で滑り止めを付け、溝がほとんど残っていなければ靴底の交換や買い替えを考えましょう。
靴底のすり減り方の見方は、以下の記事も参考にしてください。

新品で表面がつるつるしている
新品の靴は、靴底の表面がなめらかで、履きはじめに滑りやすく感じることがあります。
この場合は、目の細かい紙やすりで靴底の表面を軽くこすり、細かい傷を付けて床をとらえやすくする方法がよく知られています。
こするのは、床に当たる部分だけにしましょう。
強くこすりすぎると靴底が早く減ってしまうので、表面のつやが消える程度にとどめるのがコツです。
革底の靴は、紙やすりで削るより、修理店で滑り止めのゴムを貼る方が安心です。
汚れや油が付いている
靴底に泥やほこり、油が付いていると、ゴムが床に直接触れにくくなり滑りやすくなります。
飲食店の厨房やガソリンスタンドの近くなど、油のある場所を歩いた後は特に注意が必要です。
靴底を中性洗剤とブラシで洗い、しっかり乾かすだけでも滑りにくさが戻ることがあるので、まずは試してみましょう。
靴の洗い方は、以下の記事で詳しく解説しています。

革底や硬いゴムなど滑りやすい素材
靴底の素材によっても、滑りやすさは変わります。
革底は、濡れた床やつるつるした床では滑りやすい素材です。
先ほどの東京都立皮革技術センターの研究では、硬くて細かい模様の靴底は、床とのあいだに水の膜ができやすく滑りやすいと考えられています。
素材が原因の場合は、靴底に滑り止めのゴムを貼るのが根本的な対策になります。
今すぐ滑りを止めたいときの応急処置

「今日、雨の中を出かけないといけない」というときは、家にあるものや市販の滑り止めで応急処置ができます。
ただし、どれも一時的な対策なので、長く履く靴は修理や買い替えも考えましょう。
家にあるもので代用する
布のガムテープや絆創膏を靴底に貼ると、一時的に滑りにくくすることができます。
貼る前に靴底の汚れと水分をしっかり拭き取ることが、剥がれにくくするポイントです。
ガムテープの貼り方や、ほかに代用できるものは、以下の記事で詳しく解説しています。

市販の滑り止めシートやスプレーを使う
靴の滑り止めには、靴底に貼るシートタイプと、靴底に吹き付けるスプレータイプがあります。
シートタイプは効果が続きやすく、スプレータイプは手軽に使えますが効果は短めです。
シートを貼るときは、かかととつま先の付け根など、床に当たる部分に貼ると効果を感じやすくなります。
100円ショップや靴の売り場、ホームセンターなどで手に入るので、使い方の説明をよく読んでから使いましょう。
革底やフラットな靴底には、靴の手入れ用品のメーカーが出している貼るタイプの滑り止めもあります。
修理店で滑り止めを付ける

長く履きたい靴や革底の靴は、修理店で滑り止めを付けてもらうのがおすすめです。
自分で貼るシートより丈夫で、見た目もきれいに仕上がります。
ハーフラバーや裏張りを付ける
革靴の靴底の前半分に薄いゴムを貼る修理を「ハーフラバー」、靴底全体にゴムを貼る修理を「裏張り」と呼びます。
ゴムを貼ることで滑りにくくなるだけでなく、靴底のすり減りも防げるので、新品のうちに付けておく人も多い修理です。
裏張りのメリットや費用、付けるタイミングは、以下の記事で詳しく解説しています。

すり減りが進んだら靴底の交換も
靴底がすり減って穴があきそうなときや、かかとが大きく削れているときは、靴底そのものを交換する修理もあります。
本体の革がしっかりしている靴なら、靴底を替えて履き続けられることがあります。
靴底の修理の種類や料金の目安は、以下の記事を参考にしてください。

靴の中で足が滑るときの対策

靴の中で足が滑るときは、足と靴のあいだの隙間を減らすことが基本です。
サイズの確認から順番に試してみましょう。
サイズが合っているか確かめる
靴が大きすぎると、歩くたびに足が前に滑ったり、かかとが浮いたりします。
かかとを靴の後ろに合わせて立ったとき、つま先に指1本分ほどの余裕があるかが目安です。
それ以上の余裕がある場合は、サイズが大きい可能性があります。
次に紹介するインソールなどで調整するか、合うサイズの靴に買い替えることも考えましょう。
インソールやかかとのパッドで隙間を埋める
少し大きい靴は、インソールやパッドで隙間を埋めると足が安定します。
足が前に滑るときは靴全体に敷くインソールや、つま先の付け根に貼る前滑り防止のパッドが合っています。
かかとが浮くときは、靴のかかとの内側に貼るパッドが効果的です。
インソールを入れると靴の中が狭くなるので、きつくなりすぎないか試し履きして確かめましょう。
パンプスやサンダルで足が前に滑るときは、つま先の下に敷く前ズレ防止のパッドが手軽です。
靴下を替える
ナイロンなど表面がつるつるした靴下は、靴の中で滑りやすくなります。
綿などの素材の靴下や、足の裏に滑り止めが付いた靴下に替えるだけで滑りにくくなることがあります。
汗で靴の中が蒸れると滑りやすくなるので、吸湿性のよい靴下を選ぶのもポイントです。
靴ひもを締め直す
靴ひもがゆるいと、靴の中で足が前に動きやすくなります。
つま先側から一つずつ穴のひもを引き締めて、甲の部分をしっかり固定すると、足が前に滑りにくくなります。
かかとを靴の後ろに合わせてから締めるのがコツです。
パンプスで脱げるときは
パンプスはひもで固定できないため、靴の中で足が滑ると、かかとが浮いて脱げやすくなります。
パンプスはつま先側に足が滑らないようにすることが、脱げにくくするポイントです。
パンプスが脱げるときの対策は、以下の記事で詳しく解説しています。

雨の日に滑りにくい靴の選び方と買い替えの目安

雨の日は、晴れの日に滑らない靴でも滑りやすくなります。
私も雨の日に、タイルの上でスニーカーが滑ったことがあります。
東京都の注意喚起でも、マンホールや道路の白線、タイルの歩道は雨で濡れると滑りやすくなるとされ、普通のスニーカーで濡れたタイルの道を歩いて滑った事例が紹介されています。
駅やスーパーの入り口など、建物の中の濡れた床にも注意が必要です。
ソールの素材と溝を見る
雨の日に履く靴は、靴底の溝が深く、凹凸がはっきりしているものを選びましょう。
店頭で靴底を裏返し、縦横に深い溝があるか、ゴムが柔らかいかを確かめるのがおすすめです。
「防滑」や「滑りにくい」と書かれた靴は、濡れた床で滑りにくい工夫がされているものが多いので、選ぶときの参考になります。
東京都立皮革技術センターの研究では、市販の靴のうち、濡れた床で滑りにくさの国際規格の基準を満たしたのは、かかとの条件で約半数、つま先まで含めると約3割でした。
見た目だけでは滑りにくさは分からないので、雨の日用の靴は靴底をよく確かめてから選びましょう。
溝がなくなったら買い替えどき
靴底の溝がすり減って平らになったら、滑りにくさを取り戻すのは難しくなります。
溝がほとんど見えない、かかとが斜めに大きく削れているといったときは、修理か買い替えを考えるタイミングです。
特に雨の日によく履く靴は、溝の状態をこまめに確かめましょう。
よくある質問|靴が滑るトラブル解決
靴が滑ることについて、よく寄せられる疑問にお答えします。
対策を選ぶときの参考にしてください。
新品の靴が滑るのはなぜ?
新品の靴は、靴底の表面がなめらかなため、履きはじめは滑りやすく感じることがあります。
しばらく履いて表面に細かい傷が付くと、滑りにくくなることが多いです。
すぐに滑りを抑えたい場合は、紙やすりで表面を軽くこするか、滑り止めシートを貼りましょう。
滑り止めスプレーはどのくらい持つ?
滑り止めスプレーは、靴底に吹き付けて表面に滑り止めの膜を作るものです。
歩くうちに膜がすり減るため、効果は長く続かないと考えておきましょう。
持ちは商品や歩く距離によって違うので、商品の説明を確かめてください。
革靴の靴底が滑るときはどうすればいい?
革底の革靴は、濡れた床やつるつるした床で滑りやすい靴です。
修理店でハーフラバーを貼るのが、見た目を損なわずに滑りにくくする一番の方法です。
雨の日には、ゴム底の靴に履き替えるのも安心です。
雪の日に滑らないためにはどうすればいい?
雪や氷の上は、雨の日よりもさらに滑りやすくなります。
雪道用の靴や、靴に取り付ける滑り止めを使い、小さな歩幅でゆっくり歩くことが大切です。
急な雪で滑り止めがないときの応急処置は、ガムテープの記事で紹介しています。
靴の中で足が滑るのはサイズが大きいから?
サイズが大きいことは、靴の中で足が滑る原因の一つです。
ただし、サイズが合っていても、靴ひものゆるみや滑りやすい靴下が原因で滑ることもあるので、まずは靴ひもと靴下を見直してみましょう。
それでも滑る場合は、インソールで調整するか、サイズを見直すのがおすすめです。
