みなさんはミュールをご存じですか?
名前を知らなくても見たことがある人は多いかもしれません。
「スリッパみたいな靴」などという検索ワードを目にすることもあり、探そうとしている人でも名前がわからない人がいるようです。
この記事ではミュールについて詳しく解説し、ミュールの魅力を伝えられれば幸いです。
ミュールってどんな靴?
前述している通り、他の靴に比べてまだまだ知名度は低いと言えます。
しかしその歴史は意外と深く、16世紀ヨーロッパではすでに誕生していたようです。
昔のミュールは今のようにファッションではなく、室内履きやちょっとした外出時の汚れを防ぐために履かれていたようです。
特徴
ミュールは足の甲が覆われており、かかとが覆われていないシューズです。
中には「オープントゥ」といってつま先が覆われていない物や、「ヒール」に高さがついているものもあります。
基本的にはレディースのイメージが強いですが、メンズのミュールも多くあり、男女問わず人気のシューズです。
履き方
冒頭でもお話ししましたが、「スリッパみたいな靴」と言われるように、つっかかけて履きます。
ラフな履き心地としっかりしたイメージを併せ持つ靴なので、さまざまなコーディーネートに使うことができます。
基本的には素足で履くことがスタンダードですが、靴下を合わせることも可能です。
また使用シーンとしては、ちょっとした外出の時にはもちろん、「抜け感」のあるおしゃれなコーディネートでお出かけにも使用されます。
似ているシューズ
ミュールはよく間違われる、同じ物だと思われているシューズがいくつかあります。
代表的なものをいくつか紹介します。
ミュールとの違いを見てみましょう。
サンダル
サンダルとは一般的に、指先やかかとが覆われておらず、甲の部分が紐またはバンドだけのシューズです。
ミュールはこのサンダルの一種で「ミュールサンダル」と呼ばれることもあります。
基本的にミュールと一般的なサンダルの違いは、指先まで開放されているところです。
そのため一般的なサンダルは、夏に使用され、ミュールと違い靴下を合わせたりしません。
パンプス
パンプスとは一般的に、甲の部分が覆われておらず、指先とかかとが覆われているシューズです。
ミュールとの違いは、かかとが覆われており、足の甲が覆われていないところです。
パンプスは基本的にレディースのシューズです。
バブーシュ
バブーシュとは、かかとが折り畳まれており、かかとを踏んで履くシューズです。
ミュールとの違いは、かかと部分があるところです。
そのスタイルからミュールと間違えられることの多いシューズです。
もともとはモロッコの民族衣装で、ルーツはミュールと全く違ったものになります。
ローファー
ローファーとは、甲の部分が覆われており、甲の部分に装飾のついた靴紐がない革製のシューズです。
ちなみに甲の部分に装飾が施されていないものを「スリッポン」と呼びます。
こちらは学生や社会人でも履くことがあり、男女問わず定番のシューズですね。
ミュールとの違いは、かかとがあるところです。
ミュールのメリットとデメリット
おしゃれなアイテムとして人気のミュールですが、もちろんメリット・デメリットが存在します。
代表的なものを紹介していきます。
メリット
ミュールには、一般的なシューズと比べ、かかとがないという特徴があります。
また、サンダルと比べると指先から甲の部分が覆われているため、靴よりもラフですが、サンダルよりもフォーマルと言ったデザインをしています。
そちらを踏まえた上でメリットを紹介しましょう。
色んなシーズンで活躍
ミュールは上記でも説明した通り、靴とサンダルの中間といったイメージのシューズです。
そのためサンダルのように夏も使用されますが、春や秋などの季節にも使用されます。
特に春や秋のような暑くもなく寒くもない過ごしやすい季節に適していると言えるでしょう。
靴擦れしない
ミュールはかかとがないため、靴トラブルの代表「靴擦れ」を起こす心配がありません。
よく靴擦れに悩まされると言った人には大変おすすめです。
着脱が楽
ミュールの一番のメリットと言えば「着脱の容易さ」です。
サンダルを好む人もこちらのポイントが大きな理由だと思います。
紐を結んだり、かかとを入れたりする必要がないため、両手が塞がっている時でも簡単に着脱できます。
デメリット
ミュールのメリットを紹介してきましたが、その構造上発生するデメリットもあります。
使用した人からよく挙げられるデメリットを紹介します。
慣れるまで歩きづらい
ミュールはかかとがなくて着脱が容易だとメリットで紹介しましたが、かかとがなく足の甲でつっかけて履くため、歩きづらいと言われることがあります。
固定されていない分、脱げてしまったり、歩く際にパカパカと音がなってしまったりするため、歩き方にコツが必要です。
つま先に若干力を入れるようにして、かかと部分の浮きを減らすことで、歩きやすくなります。
慣れるまでは歩き方を意識しましょう。
脱げやすい
上記でも説明したとおり、履く際に固定する部分がないため、脱げやすいと言われます。
原因の多くはサイズがあっていないことです。
サイズ選びのポイントとしては以下を注意してみてください。
- かかとが靴のかかと部分と同じ位置、もしくはかかとの方が少しはみ出るものが良い
- 足の幅に余裕があり緩くないか
長時間の歩行には向いていない
サンダルや下駄を履くことがある人は経験があると思いますが、つっかけて履くシューズは、歩き辛さ故に長時間の歩行にはあまり向いておりません。
ケースバイケースで使用しましょう。
おすすめのミュール
ここまではミュールについて詳しく解説してきました。
最後におすすめのミュールについて紹介したいと思います。
ミュールを取り扱っているブランドは、ハイブランドのイメージが強いですが、ファストファッションのブランドでも取り扱われています。
ただしファストファッションブランドは商品の入れ替えが早いため、現在もお店で取り扱われているとは限らないので注意しましょう。
それではおすすめのミュールを紹介していきます。
GU
言わずと知れたユニクロのグループブランドです。
低価格でありながらトレンドを押さえたアイテムを中心に展開しているブランドで、コスパが良いミュールをお探しの人におすすめです。
スタンダードなタイプ
スタンダードなタイプのミュールは、さまざまなシーンで使用できるでしょう。
価格も1000円以下と非常にお求めやすいので、初めてのミュールにおすすめの1足です。
カラータイプも3色あるので、コーディネートに合わせて選べます。
ZARA
こちらも店舗数が多く、よく目にするブランドです。
商品展開のサイクルが非常に早く、常に流行りのファッションをお手頃な値段で手に入れることができ、人気の高いブランドです。
GUやH&Mと比べると、コスパよりクオリティを求める方におすすめです。
高級感漂うミュール
内側にファーがついており、スタンダードなミュールに比べて、高級感のあるデザインになっています。
他とは一味違ったミュールを履きたい個性派の方におすすめの1足です。
価格も5000円ほどで手に入れることができます。
H&M
GU、ZARAと並ぶ有名なファストファッションブランドです。
こちらはイメージで言うとGUとZARAの中間で、商品展開の速さはもちろん、価格に関しても低コストで品質の高い商品を取り揃えています。
ラウンドトゥの厚底タイプ
こちらは足先が丸くなっており、ブーツのような形になっているタイプです。
ソールも5cmあり、スラッとしたシルエットにしてくれるアイテムです。
身長を高く見せたい人にもおすすめの1足です。
値段は5000円ほどです。
また、身長を高く見せる方法に関しての記事もあるので、是非ご覧ください。
スタンダードタイプ
H&Mにもスタンダードタイプのミュールがあります。
フォーマルな中にある抜け感がやはりかっこいいです。
こちらは3000円とGUのスタンダードタイプに比べて、多少高い印象ですが、素材やディティールにこだわっている分を考慮するとかなりお買い得な1足です。
STEVE MADDEN
少し上級者向けであればブランドが販売しているミュールも検討してみてください。
STEVE MADDENはニューヨーク発のブランドで、シューズデザイナーが立ち上げたブランドです。
ハイブランドほど値段が高くなく、洗練されたデザインがかっこいい1足。
GUCCI
ハイブランドのミュールで私がよく目にするのはGUCCIです。
こちらはクリスタルがあしらわれており、とても派手で可愛いミュールですね。
靴の中も花柄で装飾されており、おしゃれに足元を着飾ってくれます。
BALENCIAGA
SNSを通して若い世代にも人気のBALENCIAGA。
こちらはシンプルなデザインながらも、ロゴがインパクトを与えていますね。
ハイブランドがいいけど派手なデザインはちょっと。。。といった方にも支持されるようなデザインです。
PRADA
PRADAは幅広い世代に人気のハイブランドですが、もちろんミュールも取り扱ってます。
シックで高級感に溢れるデザインがとてもおしゃれな1足です。
背を高く見せたい人には厚底なところも嬉しいポイント。
glabella
こちらはメンズのハイヒールタイプのミュールです。
glabella(グラベラ)は手頃な価格設定で、遊び心あふれるデザインが人気のブランドです。
メンズの方で初めてのミュールをお探しなら、ぜひ検討してみてください。
スタンダードなデザインでありつつも、ハイヒールというミュールならでは体験が実現できます。
まとめ
ミュールについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まだまだ認知度が高くないミュールですが、おしゃれではきやすく魅力的なシューズであることは伝わりましたでしょうか?
この記事を見てミュールに興味を持ってくれる人が増えれば幸いです。